老人となったチックタック、でも、彼の時は止まったまま。
時計台は知っていた。
町のはずれにあるホタルの森の中に、
こわれていないのに11時59分で止まっているふしぎな時計台がありました。
そこに住むヘンクツジジイのチックタックは、それでも毎日、歯車の手入れをしています。
「この時計は、こわれてなんかおらん」
「こわれていないのに動かないなんて、おかしいじゃないですか」
修理に来たという役場の男は、歯車にさわらせてもらえません。
あの日から…。
ニーナは町の人気者、カブトムシの飼育係をしています。
チックタックとニーナは この時計台で毎日いろんな話をしました。
ふたりは、夜の12時の鐘を二人きりで聴く約束をしました。
しかし、その約束がはたされることはありませんでした。
火の雨が降り、ニーナは呪いに・・・。
時計台は自分の意思で針を止めたのです。
英文併記。
相変わらず、絵が幻想的で美しくて、ず〜と見ていられましたよ。
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