風がページをめくる　雑読散歩 : 岩崎陽子

岩崎陽子

2015年02月11日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚11』岩崎陽子著（読書散歩575)

晴明と影連　因縁深き宿敵との最後の死闘の結末は！？

御霊（相良親王）が目覚めようとしている
呪物をとりさり
影連の不死身の術をやぶれるか
影連とともに冥穴に落ちていく晴明

蜃楼都市伍
御霊鎮めのため　将之が晴明のもとに届けた　秘術とは。

呪力では解決出来ない問題があるように
呪力では手に入らないものもある

完

御霊鎮めは、平成の御代も続いているんですよね。
桓武帝は皇位を自分の息子に継がせたく、皇太子に嫌疑をかけた。
皇太子は、抗議するため絶食して果てた。
平成になっても、そのことを忘れずにいらっしゃるのです。

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kazenosayo

2015年02月04日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚9』岩崎陽子著（読書散歩568)

化石の海
ー昔　父の弟子としてひきとられた日足の少年は
よく似たかわいた魂を持っていた。
彼らの心の海は、
かつて水をたたえていたのだろうか。
いつか再び潮が満ちるようによみがえるのだろうかー

晴明と影連の少年時代のエピソード
少年晴明　かわいい＾＾

２話には　平将門が登場
３話「そこにいてくれ」　呪力以外のことで頼られ　涙する晴明
４話　影連は破門。
僧・良源のことば　呪力が解決できることなど　ほんのわずかなもの
頭と心が悪いと使い物にならん

スポーツの話題で、ときどき見聞きする「心技体」　

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kazenosayo

2015年01月31日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚8』岩崎陽子著（読書散歩564）

錦繍乱舞（きんしゅうらんぶ）

あれ～、将之さまが女装を～
拾った袿（うちぎ）に憑いていた女の霊のせいでした。
生前恋した男（将之のライバル）に会いに来たのですが・・・
行くべきところに送られ　雅之は正気に戻ったのでした。

氷の縛鎖（こおりのばくさ）
見鬼（けんき：鬼を見る力のある人）のみた夢は、血だらけの晴明の姿。
晴明は鬼と化した影連を浄化させようとするが・・・

狂風
生あたたかい風の中、帝大意の陰謀が！
そこには赤い目の影連の姿。
西の鐘を打ち音の曼荼羅を完成させられるか

生きていれば変えることもできる

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kazenosayo

2015年01月27日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚7』岩崎陽子著（読書散歩560）

読書メモ №456

セクシーな晴明様に顔がにやけます。

花供養
身分違いの恋だった。信頼するものによって阻まれた恋心だった。
裏切られた男の念は椿の杖に花を咲かせた。そして姫の前に現れた。
・
身分違いの恋は　本当に不幸なのか　本当に幸せなのか

幾億の月光
数十年に一度の大凶相の月蝕の日
幻妖があらわれ　しょうきをまき散らし　多くの人が亡くなった。
今度は人々を守れるか、幻妖を仕留められるか！
　・
たくさん占いもありますが、宇宙の動きと連動する何かが存在しても
おかしくないかも？なんて思う私です。

冥い幻影（くらいまぼろし）
鬼と化した影連が　記憶喪失になって現れた。
本人か、芝居か
瘴気を塞いでいた寺の秘仏を奪ったのだった。
・
寺社の神仏の力よりも、信仰し願う　人の心が尊いかも

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kazenosayo

2015年01月14日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚10』岩崎陽子著（読書散歩556）

地獄絵の女
鬼がでるという噂を知りつつ買った地獄絵
本当の鬼が現れ死ぬ者も出た
しかしそれは・・・
「雑鬼より人の心に住んでいる鬼のほうが　よほど厄介だ」

暁降（あかときくだち）
将之の前に突然現れた男の子
将之の子供の頃にそっくり！隠し子かと大騒動！！
その子は　この世のものではなかった
そして、父と兄弟に会いに来たのだった
父は・・・

妖光の帷（ようこうのとばり）
魔物を封じた封印石が壊れ始めた
影連に呪力を封じられた晴明
”こだわらない”将之の存在に・・・

映像もいいけど　文字もいい

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kazenosayo

2014年12月13日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚6』岩崎陽子著(541)

星宿
「火の性」と「水の性」
わだかまりをもつ二人の少年の相性は。
星宿を形作る星の一つ一つは
ただ偶然そこにあるだけかもしれないけれど
すれ違い　出会い　そこにいる
劇的にはみえなくても
・
封神
晴明に助けを求めてきたのは竜神
竜神を封じ込めたなぞの法師
旱は帝への戒めじゃ！
将之ともども竜王山へ。

異常気象も自然の流れを封じているからかもしれませんね

・
暁の夢路
死んだ姫の体にほかの魂をいれて記憶をすり込む。
そんなことができたら　夢のような。
夢から覚めたら　変えられる現実がある。
・
鬼神志願
妹に心を映した恋人　妹も　親も　みんな憎い！！！
声明は呪いの玉を授ける
濁っていく玉
姉は気づく　そんなに彼を愛していたかしら？

そんな玉があるのなら　欲しいですね

・・　・・　・・
年末となると　気になるのが
来年の運勢

「解放されて華やかに夢が開く年」
うれしい！
なぜそうなるかわからないけど

それでいいのじゃ

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kazenosayo

2014年12月05日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚5』岩崎陽子著（読書散歩533）

生死の境をさまよう　将之。
蘇生を迷う晴明は呪力を失う。
蘇生を邪魔する影連（かげつら）。

人は身勝手なもの
悟った晴明は　迷いを捨て戦う
・
水の行くへ
少年晴明は迷っていた。
魂の弱いわが子のために鬼神と契約した母親の話。
わが子を殺す鬼畜のような親もいる。
・
夜叉桜
桜にとりついた呪物
桜に開花とともに都中にばらまかれる
生き方を変えようと思った将之は
自分らしさを取り戻す。

美しい登場人物に少女漫画堪能です。うふふ。

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kazenosayo

2014年11月25日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚4』岩崎陽子著（読書散歩524）

読書メモ №428

友人すらも信じきれない、自らを許せず闇に身を置く男
誰が善と悪をつくりたもうた
・
将之の前に３００年前の前世での友人があらわれ、自分を思い出せと、今の記憶を奪う。

「記憶など知ったことか　何度でも友と呼ばせてみせる」
晴明さまぁ
・
法力をもち晴明に挑む四の宮様　地縛霊となった少女のそばを離れない妖怪。
自分の居所を探す者たち
晴明にとっては将之の傍らと・・・
泣けます
・
空に現れた妖星　鎮めるための矢を取りに馬を飛ばす将之の身には
死相が出ていながら、行かせる晴明。
　「魂を失いたくない」

これを読んだら晴明ファンになってしまいますね

晴明神社　行きたいかも

永〇町の鬼退治を願いたいのじゃ

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kazenosayo

2014年11月18日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚3』岩崎陽子著（読書散歩517）

夢違（ゆめたが）え
悪夢を見たときは、災いを避けるため
まじないをすること。また、凶夢を吉夢に変えること

　お話は　将之の母親違いの兄に殺されそうなったのは　夢か現か、
凶と出たおみくじを　枝などに結びつけるのも、吉に変えるおまじないですよね。

鬼獣来迎
「千早丸がわれを封じる。」そういった鬼獣だが、
探し出され、千早丸という剣で消えた。
「鬼獣は己自身の履いた予言に敗れたのだ」
決してマイナスの言葉を吐かない　
そういうトレーニングをした金メダリスト水泳選手いましたよね。

華炎
眩しい太陽にあこがれた蛍のお話
古い鏡にご注意を

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kazenosayo

2014年11月07日11:00

カテゴリ: 王都妖奇譚

『王都妖奇譚（おうとあやかしきたん）２』岩崎陽子著(読書散歩507)

読書メモ №411

呪詛（じゅそ）：
恨みに思う相手や物事に災いがかかるように祈ること。のろうこと。

・呪縛の杜
・影送り
・鬼神楽

【人を呪わば穴二つ】こんな諺（ことわざ）があります。
他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になる。
人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえ。

嘆き　憎悪　欲望・・・
鬼を生み出す温床
晴明は何とたたかっているのか
・
少女漫画ならではの美しいお姿がうれしい読者の私です。